液化炭酸ガスは色々なところで使われています。一体どんなところで、よく使われているのでしょうか?
清涼飲料
炭酸ガスを加圧下で水に溶解させて作る炭酸飲料。炭酸の爽やかな味が涼味を引きたてます。他にも、ビールやスパークリングワイン等にも広く利用されています。当社はこの用途向きに、何よりも純度と衛生面に留意した万全の品質管理を行っています。
アルカリ廃水の中和
ガラス瓶の洗浄、セメント工業、魚肉のサラシ工程などにアルカリ廃水が出ます。その中和に炭酸ガスが効果的です。そのメリットは数多くありますが、取扱いが簡単で、安全性が高いのが最大の利点です。
また、中和用に万一CO2を過剰に用いても硫酸などと違って、pHは急激に6以下にならず廃水pH規制の下限を容易に下まわりません。
消火
スノードライアイスと炭酸ガスが放出し、酸素を火源から断ち消火します。ドライアイスも炭酸ガスも空気中に飛散した後には何も残らず、通常の消火器のような消火剤による二次被害がありません。
このため重要な施設・船舶・自動車車庫、サーバールームなどの他、消火に水の使えないところに利用されています。
鋳造用
水硝子(珪酸ソーダ)を粘結剤として均一に砂に混ぜて成形した後、炭酸ガスを吹きつけ、数秒で強固な鋳型を作る方法です。鋳型の単一大量生産から、多品種少量生産まで幅広く利用できます。
冷媒
オゾン層を破壊するフロンの代替として、冷蔵庫等の冷媒に炭酸ガスが用いられています。
植物工場
トマトやレタス等の植物工場では、成長促進・収量増加のため炭酸ガスを供給し、光合成の効果を高めています。
医薬・添加物
アスピリンを製造する際に用いるサルチル酸ソーダは、ナトリウム・フェノキシドを炭酸ガスとともに加熱することで得られます。また、製菓を始めとして広い用途をもつ重炭酸アンモニウム、医薬品・ガラス・石鹸製造に用いられる炭酸カリウムに炭酸ガスを反応体として用いています。
冷却粉砕
温度が上がると変質するおそれのある化学薬品やプラスチックの粉砕を均一に効率よく行う方法です。この方法は、コーヒーや香辛料の粉砕にも利用されています。
さらに、動植物油脂を均一に小麦粉等に分散させる時にもこの方法が用いられています。
その他の利用
穀物にまぎれ込んでいる虫の酸素欠乏による殺虫(農薬として)、菌類の増殖を抑える効果もあるので、ガス封入・ガス包装などの用途でも利用されています。
また、可燃性液体、あるいは気体のガスパージに利用されることもあります。